現人神社とゾロアスター

現人神社とゾロアスター

コンタクトマンのミツシュウラです

 

(ゾロアスター教の悪魔祓い)にて興味深い内容を見つけました。

P 194

流れる(川)の水にあって、屍魔が疫病、腐敗、汚染を及ぼす範囲はいか程ですか?

(アフラ=マズダの解答)
上流へ三歩、下流へ九歩、幅六歩の範囲である。

彼の屍が取り出されるまでは、この水は不浄にして飲むに適さず。それだけの水より屍を引き出し、乾いた大地の上におけ。

三度波が通過した後は、この水は清浄になり、以前と同様に家畜や人間が欲するままに飲むことができる。

 

この文章を読んで、住吉三神の禊の話を想起しました。

審神者曰「今不答而更後有言乎。」則對曰「於 日向國 橘小門之水底所居 而水葉稚之出居神、名表筒男・中筒男・底筒男神之有也。」問「亦有耶。」答曰「有無之不知焉。」
日本書紀

 

黄泉の国から戻った伊奘諾が穢れを祓うために、禊を行った場所。そこから住吉三神が生まれました。

日向国の橘小門の水底と、水葉が出る場所に、神様がいるとあります。

 

ゾロアスター教の川の浄化では、穢れる範囲を三ヶ所に区切っています。

 (上流へ三歩、下流へ九歩、幅六歩の範囲)

 

日本書紀や古事記の三神の名前は、表・中・底の男神です。

これは、川や池の水の位置を示しているように思います。

 

そこで、住吉三神が最初に生まれた場所を調べてみました。

こちらの神社です。

 

現人神社

 

黄泉の国に行き死んだ人たちに触れてしまった穢れを祓うために、男神・イザナギノミコトが禊を行ったところ、三柱の神様が生まれました。この三柱、底筒男命・中筒男命・表筒男命のことを、「住吉三神」と呼びます。

神代の昔、イザナギノミコトは西隈の那珂川のほとりの立花木(現人神社のすぐそば)で禊を行ったと著名な国学者・青柳種信は、「筑前国続風土記拾遺」の中で考察しています。

 

福岡県の那珂川近くの現人神社。古代は水に接していました。

この場所の近くに古墳があるのではないかと思い、調べたところ。ありました。

丸ノ口古墳群は60基ほどあるようです。やっぱりか。やはり、死者の埋葬地の近くに神社があるわけです。

古墳時代の6世紀代につくられたようです。

 

ゾロアスター教では、死者の埋葬方法を指定しており、穢れを祓う風習がありました。

古墳時代の埋葬方法やお祓いは、ゾロアスター教の風習に瓜二つです。

 

やがて住吉三神は幾内に移動し、大阪では住吉神社として栄えています。

おそらく同じ風習が現地にも残っているのではないだろうか。

 

 

 

 

 

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